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アレックス・カーヴァAlex Kava

アレックス・カーヴァ

ネブラスカ州の小さな町オマハに2匹の犬と暮らす。幼いころよりカレンダーの裏などに短いお話を書きため、ベッドの下の靴箱に隠し、弟だけに見せていたという。奨学金を受け、ネブラスカ州オマハにあるセントメリーカレッジで美術と英語を専攻しながら、生活費を稼ぐために病院の手術室や解剖室の器具を洗浄する仕事をしていた。卒業後はさらに広告とマーケティングを学び、デザイン、広告、PRのプロフェッショナルとしてキャリアを積んだ。彼女が地元のミニコミ紙の編集部で働いていた1983年、二人の少年が相次いで行方不明ののち殺害されるという事件が起きた。犯人ジョン・ジューバートはその3年後に死刑となったが、この事件はネブラスカ中を震撼させ、処女作『悪魔の眼』もそれをヒントに執筆されたものである。この作品について、「これはただの殺人鬼の物語ではありません。恐ろしい事件に直面した小さなコミュニティの話です。その事件のせいで人々の気持ちや人間関係はいとも簡単に以前と違うものになってしまった。これには本当に驚きました。親たちは子供を学校に行かせるのさえ怖がり、日中でも家のドアを気にしてばかりいたのですから」と話す。執筆の際には当時の新聞を何度も読み返し、そのときの恐怖感を作品に表そうと努めたという。96年、創作活動に専念するため、15年間勤めた会社でのPR責任者の職を離れた。自分の本が出版されたことを何よりも幸せに感じているが、毎日の独りぼっちの創作活動で人と話をする時間がほとんどなくなってしまったことが、ただひとつ作家になって寂しく思うことだという。初めての作品を書いたときはデスクに貼ってある“Fall down seven times, stand up eight times.(七転び八起き)”という言葉で自分を励ましていたそうだ。

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