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マーゴ・マグワイアMargo Maguire

マーゴ・マグワイア

ハーレクイン・ヒストリカルで活躍している。中世に限らず、ビクトリア朝時代を舞台にした作品でもその実力をいかんなく発揮している。ホットなラブシーンと丁寧な人物描写が特徴。 作家になるつもりなどなかったマーゴ。何かアートをやるとしたら、絵画だったろう。少なくとも本人はそう考えた。 しかしアーティストではなく、マーゴは看護師となり、デトロイトの大規模救急センターの集中治療室に勤務した。アーティストになるのとは大違いだったが、それでもとても満足できる仕事だった。 子どもができるまでの数年間、マーゴは科学者である夫とあちこちを旅行した。ルイーズ湖近くのカナディアン・ロッキーをバックパックで旅するのが、最もおもしろい歯ごたえのある旅だ。20キロのリュックをかついで歩く旅の友にどんな本を持って行くかは、慎重に選択する必要があった。たいていはジョン・スタインベックやチャールズ・ディケンズだったし、いまでも彼らはお気に入りの作家だが、マーゴは優れた現代作家も何名かリストに加えるようになった。 500年以上前の古い町並みや城が残るヨーロッパでは、アメリカ人のマーゴには経験のない「時間」を感じることができた。こうした過去をさかのぼる時間感覚は、看護師として数年勤めたあと、大学に戻って歴史の学位を取得したことでますます高まる。歴史を学ぶうち、「史実は小説より奇なり」と実感することが何度もあった。とくに中世の歴史には。彼女にとって、教授たちはどうも「行き当たりばったり」に感じられた。 子どもをつくろうと決めてからは次々に授かった。わずか4年で女の子1人、男の子2人が生まれる。しばらくは気が狂いそうなほど忙しい生活だった。学校行事にスポーツ・イベントが目白押し、母親は集中治療室の非常勤看護師、父親の通勤時間は1時間……。だが、いまは子どもたちもティーンエージャーとなり、お互い仲もよい。 書くという作業は仕事のストレス発散法であると同時に、子どもたちが小さい頃は日常生 活のカンフル剤だった。初めてロマンス小説を読んだのは、家族で休暇を楽しんでいるとき。ハッピーエンドの物語こそ自分の求めているものだと悟る。史実とフィクションを融合させるのは楽しい仕事だったが、それを正しく行うためにマーゴは独学で学び、デトロイト女性作家協会主催の2つの会議にも参加した。 1999年のデビュー作『薔薇と狼』(HS-168)以来、ハーレクイン・ヒストリカルで5冊以上を発表。現在は執筆活動に専念し、看護師時代にはなかった「自由な時間の使い方」を楽しんでいる。10代の子ども3人と多くの家事を抱え、つねに「臨戦体制」の構え。また、みずからの芸術的な面に再び光を当てることができて満足している。 ●インタビュー● ◆書くこと、読むことについて…… Q.作家であることの魅力は? A.時間が自由に使えること。10代の子どもが3人いるので、1~2時間書くのをやめて子どもたちのことに集中できるのは、ありがたいことです。 Q.嫌なことは? A.締め切り! それから、けっして終わりがないこと。どんなときでも登場人物やプロットのこと、それをどのように現在(あるいは将来)の作品に取り入れるかを考えています。 Q.小説を書くときにお気に入りの舞台や設定は? それはなぜ? A.とくにありません。これまでの作品はすべて中世イングランドが舞台ですが、新しい場所も調べたいし、足も運びたいと思っています。 Q.お気に入りの自作は? A.『His Fair Lady』でしょうか。執筆中の作品はどれもお気に入りですが。 Q.最近のハーレクイン社シリーズロマンス、MIRA BOOKSで自作以外のお気に入りは? A.シャロン・ミネリーの『Friend, Lover, Protector』はとても楽しめました。でも、優れた作家の作品がたくさんあって、1~2冊選ぶのは難しい。ゲイル・ウィルソン、リンダ・ハワード、ヘレン・R・マイヤーズ、カーラ・ネガーズなどなど、どの作品も好きです。 Q.愛読書は? A.『互いの友』(チャールズ・ディケンズ) 『ホビットの冒険』と『指輪物語』(J・R・R・トールキン) 『カラマーゾフの兄弟』(フョードル・ドストエフスキー) 『エデンの東』(ジョン・スタインベック) 『チャタレイ夫人の恋人』『恋する女たち』(D・H・ロレンス) Q.これから作家になろうという人にアドバイスを。 A.学校や作家養成講座などで勉強してください。それから死にもの狂いで取り組み、完全な原稿ができるまであきらめないこと。 Q.書き始めたのは? A.最初は夫から「医療ホラー」ものを書いたらどうかと言われました。私が看護師だったから。4章くらいまで書きましたが、自分で怖くなってやめました。だって執筆中は毎日何時間も登場人物やプロットと接するんです。次の展開がどうなるか、誰それがどう感じるかを考えながら眠って、起きるとまた、どんな災難が登場人物に降りかかるかを考える……。 2つの理由であきらめました。1つは不気味で恐ろしい話に耐えられなかったからで、もう1つは最初の子が生まれて時間がなくなったから。 Q.ロマンス作家として最大の目標は? A.何よりも楽しめる本を書きたい。でも、目的意識を持ち、活力に満ちた芯の強いヒロインも描きたい。 Q.では課題は? A.自分の生み出すヒストリカル作品の中で、活力と目的意識がありリアリティのあるヒロインを生み出すこと。なかなか難しい作業です。 Q.作家として最大の喜びは? A.仕上がった原稿を大きな封筒に入れて郵便局に持って行くこと。 ◆ロマンスについて…… Q.最高にロマンティックな食事とは? A.ゴドリッチ(オンタリオ州)近くの「ベンミラー・イン」が出すディナー。何年か前に一度、夫と行きました。最近、週末の息抜きを兼ねて久しぶりに訪れ、結婚記念日のお祝いをしました。 Q.好きなロマンス映画は? A.『武器よさらば』(ロック・ハドソン、ジェニファー・ジョーンズ主演) Q.好きなロマンス音楽は? A.クリスマス・ミュージック。暖かさや心地よさ、一体感を覚えるから。 Q.これまでにしてもらったこと、もらったプレゼントで最もロマンティックだったのは? A.夫は真のロマンティスト。私が執筆できるように幼い子どもたちをビーチへ連れて行ってくれたり、結婚10周年にダイヤモンドをプレゼントしてくれたり。とにかくいつも思いやりのある人です。 Q.二人のあいだに愛情を保つ秘訣は? A.デート。できるだけいっしょに外出して、湖のほとりを散歩したり、映画を見たり、食事をしたりします。 Q.読者がロマンティックに暮らすためのアドバイスを。 A.ロマンスを意識すること。夫や恋人は「愛されている証し」を求めています。料理に腕をふるってあげてもいいし、気の利いたプレゼントでもいい。あるいは激しいセックスでも。ぜひ実行を! Q.これまでで最もロマンティックだった場所は? A.カナディアン・ロッキーにある人里離れた氷河湖。徒歩かせいぜい馬でしか行けません。バンフ近くの「のこぎり連山」の奥深くで、名前があるのかもわかりません。キャンプ場ひとつと湖があるだけで、あとは夫と二人きり。うっとりします。 ◆自分自身について…… Q.書くこと以外に欲しい才能は? A.速く走りたい。昔から走るのは苦手で、いまはもっとだめです。 Q.尊敬する人は? それはなぜ? A.母。理由はいろいろありますが、要するに、自立心が強く、活力のあるヒロインの典型のような人だから。 Q.お守りや信じている迷信は? A.普段は信じないけれどホッケー観戦のときだけ。 Q.「やめられないこと」をひとつ教えてください。 A.家に誰もいないと、おもしろい本を持って早めにベッドへ行くのが好き。 Q.男性に求める資質とは? A.思いやり。 Q.ずっとやりたいのに、やってみる勇気がないことは? A.スキューバダイビング。 Q.作家でなければ何をしていましたか? A.変わり者、それとも看護師。うーん……。 Q.座右の銘は? それは誰の言葉ですか? A.「ぐちをこぼすな」。誰の言葉かはわからないけど……たぶん母です。 Q.時間があるときの過ごし方は? A.家族や友人と過ごす。映画鑑賞。散歩。そして読書!

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