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女王陛下の侍女星合操/ポーラ・マーシャル
面白い! 評価5 5

 子供のころから好きだった幼なじみのヒーローは、姉と婚約後、すぐに海外へ武者修行へ行きやっと帰ってきたところからこの物語が始まる。最初から、ヒーローが好きだったのは実は妹であるヒロインとネタバレではあるが、それをヒロインに聞かれているとは知らずになかなかプロポーズできないところがじれじれ。姉はどうしようもない俗物の自己中。そんな姉でもまともな人間に諭されれば変わる。姉妹の恋愛模様とエリザベス女王の戴冠式をめぐる宮廷の陰謀が同時進行で、面白い。ヒロインの博識ぶり、エリザベス女王とのやり取りなどとてもテンポよくうまく構成されています。女官のギラギラお目目が楽しい。ほどよいコメディタッチも楽しく、ヒストリカルならではの綺麗なドレスに宮廷ミステリーと盛りだくさんでも、満腹過ぎずに読ませるうまさがあります。お邪魔虫ジャックいい味出しています。

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愛し子は秘密の世継ぎ津寺里可子/クレア・コネリー
一途なヒロインとかわいい息子 評価5 5

 真っすぐで純粋なヒロインの運命のお相手は、愛しあった後に突然姿を消してしまい、行方知れずのまま3年って…。ヒーロー、ヒロインを放っておきすぎ、なんとかして連絡の取りようがあったろうに。それなのに突然現れて、息子の存在を知ったからって強引すぎる。それまで苦労して築いてきた暮らしを全否定された気になるヒロインの苦しみが痛いほど伝わってきて泣いてしまいました。お互いに愛しているから、すれ違うことに葛藤して、少しずつ相手を知って家族としてつながっていく。ヒロインの一途さ、国王ゆえに伝統を重んじるがヒロインへの気配りを忘れないヒーロー、お似合いです。愛があふれるラスト。かわいいレオの違った姿がみられて満足でした。

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星は見ている小林博美/ベティ・ニールズ
新たなベティの世界 評価5 5

 最近、ベティ作品はさちみ先生、花津先生、荻丸先生など今までベティを描かれていない先生の作品が出ていて面白いです。小林先生がベティを描くとどうなるんだろうとわくわくしながら読みました。さすが、ベテラン先生ならではのベティの世界観を踏襲しながらも小林先生らしいテイストが出ていて感動しました。ヒーローの甥っ子に対するヒロインの優しさに泣けます。ベティのヒロインはとにかく頑張り屋で真っすぐでいい子ですが、このヒロインは特上クラスです。今作のヒーローは通常のベティヒーローより積極的なところがいいですね。今後もベティを手がけていない漫画家さんで、鉄板のベティの世界に新風を吹き込んでください。

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大人になった夜伊藤悶/ケイト・ウォーカー
なんとも言えない重さの先にあるもの 評価5 5

 なんとも重い話です。親の因果が子に報いの典型例です。二人には何の罪もありません。惹かれあって愛しあっただけ。ヒロインが19歳になるまで待っていたし、そうなるのは自然の流れでしょう。そして、未来をともにこれからというときに親から告げられたまさかの告白。もうなにも信じられずに普通なら人生投げだして身を持ち崩すレベルの話です。でもこのヒロインヒーローはその後、己を律して霧の中を生き続けてきた。諦めようとして婚約者を選ぶも…。キャシーいい仕事してくれますね。ハーレはハッピーエンドなので、この真実はどこにたどり着くのやらと思ったらこう来ましたか…。この夫婦ってば…。ヒロインとヒーローの忘れなくてはいけないという理性に苛まれながらも決して忘れることのできない感情。そのあたりの機微が伊藤先生ならではの切なさ感でうまく表現されています。息をひそめて読んでしまいました。しんしんと流れる悲壮感とやるせなさの表現はさすがでした。(追記:原作を読みました。原作では出生の秘密を知ってしまうのが、ヒーローだけなんです。そこからヒーローはヒロインを避け続けます。ヒロインはなぜ突然ヒーローから避けられるのかわからず、もんもんと…。その部分がアレンジされている悶先生のコミックの方が、二人の切なさ感がより際立ち作品として深みがあります。)

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君に捧ぐ愛の歌 「プリンスと奏でる愛の調べ」改題さちみりほ/*
さちみ先生ならではのお話 評価5 5

 ハーモニィやエメラルドコミックスの宙出版での配信が終了し、もう新作が読めないのかと残念に思っていましたが、ハーレでの配信が始まり旧作だけでなくこれから出されるであろう新作も楽しみにしています。ハーモニィなどは漫画家さんのオリジナルロマンスコミック。原作がない分、作者の感性そのまま個性が出ていて面白いし、日本人からみた王族とやらの感覚がずれていなくて読みやすいです。 この作品はヒロインの健気で真っすぐな想いとヒーローの悲しい運命が音楽の中で見事に調和されています。鍵盤の上に舞い降りる天使、それが音楽の持っている底力です。だから、どんな悲惨な状況下にあっても人の心を癒す。ヒロインのここまで一途に人を愛せる純粋さと芯の強さ、ヒーローの苦悩と読ませます。涙あり笑いあり、切なさに胸キュンです。 さちみ先生は、原作つきでもオリジナルでも本当にうまいです。特に年代ごとのヒロインの描き分けお見事です。あとがきでこの作品ができるまでの過程がわかり興味深かったです。

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公爵の秘密の世継ぎ内田一奈/メイシー・イエーツ
カラダから始まる関係… 評価3 3

まあ、しょっぱなからやらかしちゃっています。ヒロインは厳しくしつけられたお嬢様なのに、恋も知らずに結婚することが嫌で仮面舞踏会で知り合った顔も名も知らない男にバージンを捧げるって…。相手が病気もちや凶悪な性格だったらとか考えないのはハーレゆえか…でも思慮が足りないんでしょうね。そして、その相手があれほど嫌いだと思っていた男とは…。 ヒーローは10歳近く年上ゆえに無邪気な親友の妹を可愛いと思いながらからかっている感覚だったのに、気づけばいつのまにか女性として意識している。体の関係から始まったから、相手のことを何も知らない。知りたいと思うほどに愛が芽生えていく。ヒロインが初めての恋愛で成長していくさまが淡々と描かれていますが、心より体から先に関係ができちゃっているのでこれは肉欲なのか愛なのかって…。 ヒーロー自身が抱えている苦悩。それに寄り添おうとするヒロインは素直ないい子です。 二人の心の惹かれあいよりも内田先生らしいラブシーンに目が行っちゃうのは仕方ないとしても、もうちょっと心のぶつかり合いが欲しかったなと。天使のウェディングベルシリーズは今作、ヒロインの兄レンツォの話「ローマの汚れなき花嫁」、元婚約者ラファエルの話「大公の傲慢すぎる求婚」の3部作ですかね。婚約者がいながら妊娠しちゃうヒロインもヒロインですが、お相手も似たり寄ったりなので、モラルハザードシリーズ感たっぷりです。

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屋根裏の男爵令嬢村田順子/カーラ・ケリー
これぞ本当のヒストリカル<歴史もの> 評価5 5

 なんとも波乱万丈です。ヒストリカルですが、俗にいう貴族の舞踏会もふわふわドレスも出てきません。ヒロインは貴族ですが、親が借金残して死んで無一文でパン職人になるという貧乏人。ヒーローは戦争捕虜で餓死寸前のガリガリでヒロインを助けるどころじゃありません。ヒロインに助けられています。ヒロインの芯の強さに感動ものです。 麗しきヒストリカルではなくて、米英戦争という歴史を背景にした何も持たない一組のカップルが結ばれるまでの(時間は短いが)大河ドラマです。 村田先生は時代考証がしっかりしているので、安心して読めます。そして、癖のある悪役顔がとても上手い。こいつ怪しいぞっていう奴が顔でわかりますね。後半で船長の秘密がわかったり、ヒーローロブはどうなっちゃうのとハラハラドキドキものです。テンポよく話が進むだけでなくドキドキも味わえて楽しかったです。通常のヒストリカルとは毛色の違った時代ものですが、スペクタルもあって楽しい作品です!

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あなたに片思い荻丸雅子/スーザン・マレリー
さすがの荻丸テイスト 評価5 5

 最強ストーカーの異名をもつヒロイングレイシーとちょっと陰のあるイケメンヒーローライリー。14年ぶりの再会に町長選挙が絡んでの波乱万丈。姉の夫への浮気疑惑から始まる二人の再会。こんなのありって感じで冒頭から笑わせてくれます。エピソードてんこ盛りで面白いです。 グレイシーは大人になっても一途で純粋。ヒーローの抱える葛藤・闇を何とかしていい方向に解決してあげたいと願ういい子です。母親との会話にも誠実さがにじみ出ています。ヒーローもヒロインの純粋さにほだされていい方向に立ち直っていく。町長選挙の行方は…。やっぱりハーレはこうでなくっちゃと思える落ちになっています。ヒロインの行動力に完敗乾杯です! あとがきにありました保安官マックは姉妹編「愛しいあなた」の主人公だそうです。原作者も同じスーザン・マレリーなのでぜひ荻丸先生で漫画化をお願いいたします!

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つらい再会高井みお/ルーシー・ゴードン
つらい再会の後には… 評価5 5

 幸せが待っているといってしまえばありきたりですがそんなに平坦ではなかった別離後二人の人生。ルーシー・ゴードンならではの人生の切なさ苦さをたっぷりと痛感したうえでの再会。何ともいえない味わいがあります。 17歳で結婚を考えるには早すぎたし若すぎたヒロイン。光の妖精に出会ったからなんとしても手に入れたかった26歳のヒーロー。あのまま結婚したとしても遅かれ早かれ破綻したのかも…?。別離後のエリーの苦境。それでも子供が大切でとてもいいお母さん。ヒーローブレイクは真面目ゆえにわが子との付き合いに一線を引いてしまう不器用さ。絶妙な対比です。 別れても決して忘れることのできない人がいて、人生が苦しければ苦しいほどどうしてあの時あの手を離してしまったんだろうという後悔。苦すぎる喪失感を抱えても生きていかなくてはならない。こういう葛藤を描かせたら圧倒的にうまいルーシー・ゴードン。原作の持っているテイストを損なわずに素敵で切ない人生再構築&初恋成就ストーリーに仕上げている高井先生は相変わらず素晴らしいです。単なるラブロマンスを超えた作品です。子供たちがかわいい!

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億万長者は結婚嫌い高井みお/テレサ・カーペンター
ヒロインがすごくいいですね! 評価5 5

 ある事情から人工授精で子供を望んだヒロインに授かったこどもの父親がヒーロー。普通だったら出会うことのない二人がクリニックの手違いで出会い、恋に落ちるというちょっとややこしい出会い方です。潔癖で、誰よりも人の心の痛みを理解している正直で温かいヒロイン。見た目もいいし、恋に落ちるなという方が無理ですね。  過去の出来事から女性を信じられないヒーロー。そんなかたくななヒーローの心をなんとかして溶かしてあげたいと願うヒロインはとても真っ直ぐで優しい。人は失ったものに囚われ続けていると決して幸せにはなれないということをダイレクトに伝えるヒロインの健気さ正直さにノックアウトされるヒーロー。それがすべてですね。こんなに愛情深いヒロインに愛されるっていいなー。ヒロインの人物像造形がとても素敵です。読み終わった後に心がほっこりする素敵な作品です。

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億万長者と疑惑の愛麻生歩/リン・グレアム
編集部に苦言 評価4 4

 麻生先生の鉄板、リングレならではの傲慢勘違いヒーローに金目当て女と軽蔑されるも惹かれてしまうキラキラヒロイン。お話はそこにヒロインの出生の秘密が絡んで、二人の関係が進展していくというテンプレです。いつもながらのゴージャスヒーロー。凛としているヒロイン。異父姉のポリー夫婦も出てきてその後の仲睦まじい二人も見られてなかなか良かったです。 その作品を台無しにしてしまう、作者(漫画家)を間違えるという大チョンボ。ハーレクイントップページの新作が出た時の宣伝。12月3日配信作品の紹介の中で、作者が羽生シオン先生になっています。麻生先生・羽生先生に大変失礼です。12月4日6時27分現在羽生先生のままです。一日たっても誰も気づかないとは…。編集部怠慢すぎます。ここ数年、月額コースの作品がいまいちだったり、変な雑誌を販売してあっという間に撤回したりといろいろありましたが、これは編集者として決してあってはならないミスです。深く反省してください。作品に対して愛がないのがよくわかります。このことに憤慨して作品がいまいち楽しめなかったのが残念です。まさか、私のパソコンだけこんな表示をしているとは思えないので、画面保存しておきました。早急に訂正してください。

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大富豪の忘れえぬ妻伊藤悶/イヴォンヌ・リンゼイ
傷ついた家族の再生 評価5 5

 ヒーロー・ヒロインともに最愛の息子を失って傷つき、苦しかったのにヒーローは一方的にヒロインを責めて去っていった。ヒーローのその時の態度はちょっとひどいですね…。そんな夫が失った記憶がよみがえるまでの二人の偽りの甘くて切ない関係。  伊藤先生ならではの心の機微・切なさ感満載です。ヒーローは生い立ちのせいで家族を信じられない人間ですが、それをありのままの愛で少しずつ癒していくヒロインが切ないです。ヒーローと父との和解も含めて家族の再生を描いています。ロマンスよりもそちらにポイントが高めですが、読んでいて切なく心に迫る作品です。

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子爵に片想いさちみりほ/アン・アシュリー
さちみんワールド全開! 評価5 5

 さすがです。さちみ先生の作品は、現代ものでもヒストリカルでも根底に流れるユーモアと登場人物への愛があふれています。今作のヒロインの可憐なことといったらたまりません。ヒーローでなくても目一杯この健気でまっすぐなかわいいヒロインを応援してしまいます。脇役の間で交わされる会話がとても面白い。シリアスなのに笑える。本当にうまいです。そして、ハーレの王道であるラブロマンスの切なさとドキドキ感も存分に表現されていて大満足です。会員期間買いで正解です!

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記憶なき富豪への贈り物黒川あづさ/ポーラ・ロウ
あとがきもいいですね 評価5 5

 お待ちしておりました、黒川先生の新作。会員期間買いで外れなしです。ここまで欧米人を違和感なく描ける先生はなかなかいません。前半の記憶を失ったヒーローは、ちょっと傲慢の上から目線系。後半は真実にたどり着き苦悩満載。記憶が戻るまでのヒーローの苦悩が丁寧に描写してあるので、物語の展開が矛盾がなくわかりやすいのがいいです。ハーレの記憶喪失物は、記憶が戻って誤解が解けてハイ終了というパターンがほとんどですが、今作品はその後がとても丁寧に落ち着いて書かれているので結末に欲求不満になることもないのがまたいいです。ヒロインアリーいい子です。こんな思いやりのある子だから、完璧といわれたヒーローに惚れられたのですね。黒川作品に入っているユーモアも好きです。すばらしい画力で、構成もお見事で読み終えた後の満足感にひたれる作品です。次回作が今から本当に楽しみです!

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追憶のひと荻丸雅子/ペニー・ジョーダン
切なさ満載 評価5 5

 ヒーローヒロインのすれ違う心の切なさ感満載でハートをわしづかみにする荻丸マジック健在です。初恋が砕け散って、徹底的にヒーローを避けるヒロインとなぜそこまで避けられるのかがわからないヒーロー。二人のすれ違いを象徴的に彩る小物がいいですね。あのシーンは泣けます。ヒロインがおどおどすればするほど心の中の悲鳴が聞こえてきて、何とも言えない片思いの苦しさが伝わってきます。同時にヒロインを見つめるヒーローの苦悩も些細な表情の変化にうまく表現されています。  荻丸先生ならではのすれ違いロマンス。小物遣いの上手さも物語を引き立てて、初恋成就っていいなと思える作品でした。

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ブライダル・スイート【あとがき付き】黒川あづさ/サンドラ・マートン
これぞ大人のハーレクイン 評価5 5

 黒川先生、本当に上手いですね。やり手でプレイボーイのヒーローが自立している大人の女性であるヒロインに出会って真実の愛に目覚めるというテンプレですが、とにかく面白い。 誤解からヒロインを一方的に解雇したヒーローが謝罪してヒロインに会社に戻ってもらうように説得する二人の丁々発止のやり取りが堪らなく面白い。爆笑ものです。 ヒロインもヒーローも二人の関係が深まるにつれて人生に本当に必要なものが何か気づいていく過程が無理なくスムーズに展開していく構成もお見事です。 ヒーロー母が結婚について語っている言葉も含蓄があってとてもいいです。 ヒロインの親友、ヒーローのガールフレンドといい登場人物の造形が見事にはまっています。ハーレには登場人物が外国人なのに、ちっともそういう風に見えない画力のない漫画家さんがちらほらいますが、黒川先生は見るからにアメリカ人といった風貌をきっちり描けてデッサンも確かで安心して読めます。画が綺麗で、物語の構成もお見事で大人のハーレの恋心とラストのハッピーエンドを十二分に表現しきっている満点作品です。 もっと沢山ハーレ作品を描いていただきたい作家さんです。

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秘書以上、愛人未満橋本多佳子/マヤ・ブレイク
【ネタバレ】相変わらずの安定感、上手いです! 評価5 5

このレビューには作品の内容に関する記述が含まれています。

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夜明けを待ちわびて 2【あとがき付き】藤田和子/J・R・ウォード
【ネタバレ】傷ついた魂の再生 評価5 5

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王妃への招待状高井みお/ジェニー・アダムズ
心温まる王道のシンデレラストーリー 評価5 5

 見事なまでに王道のシンデレラストーリーですね。ハーレならではの契約結婚から、胸キュンを経て本物の愛に辿り着くというそこまでの変遷がぶれなくて、無理がなくて読後感が爽やかでとても心に染みます。 愛を知らない王子を無償の愛で包むヒロインの優しさ可愛らしさ健気さに胸キュンものです。色々な意味でみんなのキューピッドともいえるブタがいい味出しています。 あやのさんの書かれている通り、リックはこれまでのヒーローと違って「優雅」ですね。高井先生の描くヒーローはどちらかというとがっしりがたいのいい(悪くいえばごつい系)タイプが多かったので、面長で前髪ハラリの繊細な感じのヒーローが新鮮で良かったです。 私も他の王子のお話をぜひ高井先生で読みたいです!

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情事の報酬【あとがき付き】羽生シオン/アビー・グリーン
ラストが… 評価3 3

 シリーズものなので、次回作への興味を持たせるためにこういう終わり方なんでしょうが、余計です。この4ページ本編のH/Hのハッピーエンドの余韻や甘さを描くために使ってほしかった。一作目も同様の終わり方だったのでこういう方針なのでしょうが、私としては納得いきません。 絵は綺麗なのですが、ヒーローが無機質すぎて盛り上がりに欠けます。生い立ちから女性を信じられないヒーローが、貧乏苦学生のヒロインに一目ぼれしてというありがちな話ですが、ヒロインに対する感情の変化が無機質で表情の固いヒーローなので伝わってきません。 もっと感情の揺れ動きや心の爆発を描いてもらえると良かったなと…。まあ、ヒーローこういう冷静(時に冷酷ともいう)な性格なんでしょうが…。

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忘れ得ぬキス夏生恒/ミランダ・リー
うーん、なんともいえない… 評価2 2

 TLで見る絵柄よりは丁寧なタッチで描いていると思いましたが、いかんせん大人のハーレには雑に思えてしまう絵柄がイマイチでした。 そして、他の方も書いているようにセリフが多すぎて読みづらい。原作付きのハーレは長い原作をいかに切り取りまとめるかが漫画家さんの力量ですので、構成力をもっと磨いてほしいです。 地の文の雰囲気、原作の持つエッセンスを絵力で見せてほしいです。まだ、ハーレ1作目ですので次回に期待かなー…。

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悪魔公爵と一輪のすみれ 2津谷さとみ/キャロル・モーティマー
津谷先生ならではの軽快なヒストリカル 評価5 5

 ヒストリカルの名手津谷先生、今作も相変わらず綺麗で雰囲気があります。単なるラブロマンスにあらず、ヒロインが命を狙われるサスペンスが入っていて、犯人探しとヒロインの気持ちの揺れ具合が上手く展開していきます。ヒロインは、本当にいい人で自分だけが我慢して敢えて悪女の汚名を被ったままですが、ヒーローは評判と違うヒロインの内面に気付いてどんどん強引に結婚を推し進めていきます。そんな二人のやりとりが軽快なテンポで進んでいくので、とても読みやすいです。 津谷先生は、あとがきで今作は心のユラユラを大目に書いたと仰っている通り、ヒロインの女性として悲しみ、葛藤が上手く表現されています。強引だけれどハンサムでたくましくてヒロインをきっちり守るヒーローがとてもかっこいいです。 原作は三部作とのこと、ヒロイン友人たちの話もぜひ津谷先生で読みたいです。

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眠れぬ夜と独りの朝【あとがき付き】白井幸子/サンドラ・マートン
とにかくヒロインがかわいい! 評価5 5

 待ってました。ワイルド兄弟シリーズの二作目。こちらでの配信が待ちきれずに他サイトで読みました。次男ケイレブが恋に落ちるヒロインセージは美人というよりキュートという言葉がぴったりです。ヒロインの可愛らしさに胸キュンです。 仕事一筋だったヒーローがヒロインに一目惚れして仕事が手につかなくなるほどメロメロなのに、愛情の伝え方が下手くそすぎて、ヒロインに肘鉄を食らう。何とも微笑ましい展開です。 時折、入るお茶目なギャグ?顔がちょっと多いかなと思いますがそこは箸休めご愛嬌ということで…。 ヒロインはかわいいだけでなく真っ直ぐで凛としているところがいいです。仕事人間だったヒーローを人間らしく変えてしまう魅力たっぷりのヒロインにとても心惹かれる作品です。 『愛は秘めたまま』のアディソンとジェイクのその後も分かり、兄弟の絆も認識できるこのシリーズ、次回作の長男トラヴィスの話が今からとても楽しみです。

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ボスは誘惑禁止かわしま梨花/ジェニファー・ルイス
作品の良さがじわじわときます! 評価5 5

 両親の夫婦関係へのトラウマから、素直に愛を表現できない不器用なヒーローが一途でひたむきなヒロインに癒されて変わっていく素敵なお話です。ヒーローは、ヒロインが欲しくて堪らないのに彼女が決して望んではいない物を与えて、彼女自身の輝きを削いでしまう。 二人の関係が変わっていく中で、H/Hそれぞれが抱える葛藤が何ともいえずに切なくていいです。そのあたりの心理描写が巧みに描かれています。 ラストのヒーローの命がけの無茶な行動がハーレらしくて大胆でかっこいいです。「緑の指」と「火の指」のたとえがとても示唆に富んでいて物語のいいスパイスですね。 読み終えた後に、何ともいえない余韻が残って、さまざまな葛藤を乗り越えた二人に良かったねと心からほっとできる素敵な作品です。

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愛を偽る誓い【あとがき付き】緒形裕美/アニー・ウエスト
気丈なヒロインにノックアウトされるヒーロー 評価4 4

お互いの利益のために政略結婚する二人。ヒーローはヒロインを金目当て女と誤解していて、契約結婚を淡々と実行するもヒロインに心惹かれて、少しずつヒロインの真実に近づいていきます。 ヒロインは独裁者の義父の監禁の下から逃げ出すためだけによく知らないヒーローと結婚するも、ヒーローの傷ついた心に気付いて何とか癒してあげたいと思う心優しき健気な女性です。 あんなひどい境遇に二年も耐えただけあって芯が強くて気丈で美しいヒロイン。彼女が少しずつ自由を取り戻していく過程が丁寧に描かれています。H/H二人の単なるロマンス話だけではなく、H/Hの再生物語でもあるので作品に深みがあって読みごたえがあります。 ヒーローお姉さんの幸せも見られてよかったです。ハーレの鉄板でラストは自分の心に素直になったヒーローですが、もう少しヒロインに肘鉄くらっても良かったかな…。

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ゆずられた花嫁村田順子/ルイーズ・アレン
ヒストリカルはハーレクインならではの醍醐味! 評価5 5

 見事なまでに、あの当時ならではの時代背景を下敷きにしてヒロインの境遇から結婚までを描き切っています。H/H二人のぎこちない関係が次第にときめいていくものに変化していく様は読みごたえがあります。 ヒロインは窮地に陥っても、決して投げやりにならない芯の強さがあっていいし、男尊女卑の時代にヒロインをきちんと一人の人間として愛おしむヒーローもかっこいいです。 ヒストリカルは通常作品の1.5~2倍くらいの手間がかかるそうなので、本当に実力のある漫画家さんにしか描けないものだと思います。 村田先生は、背景から小物、ドレスに至るまできっちりと考証されたうえで綺麗なデッサンなので、見ていてあの時代ならではの雰囲気に引き込まれます。

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恋の方程式【あとがき付き】荻丸雅子/ジョー・リー
面白くて、切なくて、読後感最高です! 評価5 5

 荻丸先生のラブコメは、本当に面白くて切なくてはずれがありません。 学生時代から親友だった二人が10年近くを経て、やっと気付いた恋心。それでも、友達のままでいれば失わずに済むからと一線を越えてもまだ自分の心に向き合えない二人のもどかしさに切なくなります。友情と恋を両立するのはある意味、永遠のテーマですね。 学生時代からの友人たちは二人の相思相愛ぶりに気付いているのに二人だけ鈍感な設定も上手いし、何よりこの友達がすごくいいです、本当の意味での心友たちです。 ラストの盛り上がり方も最高です。読み終えた後に何ともいえない爽快感が残ります。荻丸先生は本当にストーリー展開が上手いので安心して読める上に、今回は途中トレバーの色っぽさにドキッとします。お奨め作品です。

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プレイボーイの契約花嫁鳴神ゆった/キャロル・マリネッリ
よくも悪くも 評価3 3

鳴神ゆったの世界満載といったところでしょうか…。鳴神さんファンの方なら安心して読める良作でしょうか。 そうでない人には、それなりのお話です。 ヒロインを金目当て女と誤解した傲慢ヒーローが契約結婚を持ちかけてというよくあるテンプレですが、このヒロインが本当にすれていない純粋な女の子でかわいいです。 ストーリーが流れるように進んでいくのは展開として上手いと思います。好みの問題ですが、どうしても異様に首の太いがたいのいいヒーローの見た目が好みでないので、こればかりは何度読んでも好きにはなれません(ファンの方ごめんなさい)。ラストシーンはとてもかわいいですね。 miaさん、情とはそのもの心情という意味で使っているのだと思います。本来なら、情ではなく情け(なさけ)もしくは別の言葉だったら混乱しなかったと思います。編集さんのチェック不足だと私は思いますよ。ハーレは校正が甘いのでもっと編集さんに頑張って欲しいです。

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売り渡されたプリンセスCHI-RAN./ケイトリン・クルーズ
絵が綺麗! 評価5 5

 絵が綺麗な新人さんですね。今まで描かれていた作風と違って、大人のハーレを上手く表現しています。 生い立ちから愛を信じないヒーローと王女という責務を背負っているヒロインとの政略結婚というテンプレですが、二人の関係が静かに変わっていくのが穏やかに描かれていて安心して読めます。 政略結婚でも今時結婚前に一度も会わないことや王女が勝手に抜け出したり警備も付けずに外出できるなどの??な設定は絵の綺麗さに免じて目をつぶります。 原作をかなりアレンジされたとご本人が書いていますが、私は未読故これで満足です。欲を言えば、ヒーローがヒロインを思って悶えるシーンがもっと見たかったです。 今後に期待ということで❤ひとつおまけです。

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ボスと秘書の誘惑ゲーム幸田育子/キャシー・ウィリアムズ
流れるようなストーリーにワクワク! 評価5 5

 双子の妹の身勝手に付き合い、入れ替わりでボスを騙した真面目な姉が本当の恋におちてというテンプレですが、読ませます。ヒーローの大人の雰囲気ゴーシャス感、ヒロインのボスを騙している罪悪感と葛藤しながらも惹かれていく心を止められない切なさなどもの凄く臨場感があって上手いです。ヒーローがヒロインに謝罪している時の表情が切なくてとてもいいです。 大人のハーレを見事に表現していて流れるようなストーリーにあっという間に読了してしまいました。ラブシーンの描き方も官能的でありながらいやらしくなく上手いです。  ラストがちょっとあっさりかなとも思いましたが、ヒロインの心情に感情移入しながら読めてワクワクしました。

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